リチャード・ロヴェル・エッジワースが原始的な無限軌道
1770年代、リチャード・ロヴェル・エッジワースが原始的な無限軌道を設計した。1830年代にはポーランドの数学者で発明家のハーネー=ウロンスキーが同様のアイデアを思いついている。イギリスの博学者ジョージ・ケイリー卿は無限軌道の特許を取得し、それを「万能鉄道 」と呼んだ(The Mechanics' Magazine、1826年1月28日)。1837年、ロシアの発明家 Dmitry Zagryazhsky は「移動式軌道つき車両」を設計して、同年に特許を取得したが、資金がないために実働するプロトタイプを製作できず、1839年に特許を取り消した。一種の無限軌道を使った蒸気機関トラクターが1850年代のクリミア戦争で西側勢力に使われていたという報告もある。1846年、イギリスの技術者 James Boydell が無限軌道 の特許を取得した。
実用的な無限軌道 Lombard Steam Log Hauler を発明し製作したのはアルヴィン・ロンバードで、1901年に特許を取得した。彼は同年、メイン州 Waterville で蒸気機関式材木運搬車を製作した。1917年までに83台を製作し、その後内燃機関に切り替え、1934年にはフェアバンクス・モース製ディーゼルエンジンを採用した。装軌車両の商業化という意味ではアルヴィン・ロンバードが疑いもなく世界初である。ロンバードの蒸気機関車は、現在も実働するものが少なくとも1台存在する。ガソリンで駆動するものがオーガスタのメイン州立博物館に展示されている。
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さらに、ロンバードからライセンス供与を受けて Phoenix Centipeed が製作したものが倍以上ある。こちらは気筒を垂直にしていた。1903年、Holt Manufacturing の創業者であるベンジャミン・ホルトはロンバードに6万ドルを支払い、ロンバードの特許を使った車両製作権を得た。ロンバードがカリフォルニアに移住した後もなんらかの合意があったと見られるが、この権利関係がどう決着したのかは定かではなく、それぞれの記録に若干の食い違いもある。
同じ頃、イギリスのリンカンシャーにある農業機械製造会社 Hornsby は1905年装軌車両の特許を取得し、開発を行っていた(発明者は同社のデビッド・ロバーツ)。その設計は今日のものとは違い、地面に接地した履帯が固定された軌道を形成するようロックされるようになっており、一方向にしか曲がらないようになっていた